映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」のロケ地(鎌倉)情報 PARTII
映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」のロケ地(鎌倉)情報の第二弾です。
前回の記事はこちら。
この映画の舞台「鎌倉」は、人間や魔物や幽霊、神様、仏様が一緒に暮らす妖気漂う世界として描かれています。
今では、かつての古都鎌倉の優美で幻想的な街のイメージだけではなくて、ファッション的にも、グルメでも新しい鎌倉の独特な魅力が生まれていて、何回足を運んでも飽きない、素敵なところですよ。
さてさて、前回ご紹介した「DESTINY 鎌倉ものがたり」のロケ地は、一色正和(堺雅人)と亜紀子(高畑充希)が新婚旅行先から鎌倉の邸宅に戻る場面でした。
確か、前回は、「鳩サブレー」の名前のご紹介で終わっていました。
映画にも登場する鎌倉銘菓の「鳩サブレー」とは、こんなお菓子です。
明治27年に鎌倉で誕生したお菓子で、豊島屋さんが製造販売しています。バターの風味の甘いクッキーは昔から鎌倉土産として地元からも愛されているのです。
なぜ鳩なのか?
鶴岡八幡宮の本殿に掲げられている扁額の八幡宮の「八」の字が「鳩」が向きあった形で表されているところからきています。
鳩サブレーは明治末期の発売当初には「鳩三郎」とも呼ばれていたそうです。これは、この菓子を開発した久保田久次郎が最初に「サブレー」と言う耳慣れない単語を聞いた時に「サブレー」=「三郎」と連想したためとのこと。
本社は、鶴岡八幡宮の近くにあります。とても立派な建物ですよ。
ちなみに、鶴岡八幡宮の扁額は、こういう図柄です。
本当は、この映画でも鶴岡八幡宮もロケ地にしたかったようなんですが、人手が多いということで、監督さんも断念されたようです。でも、映画が完成した折に、奉納試写会が鶴岡八幡宮で行われました。
あと、鎌倉でのロケ地では、邸宅のある設定で、江ノ電「鎌倉駅」の隣にある江ノ電「和田塚駅」と江ノ電「極楽寺駅」が登場しています。
これは、一色正和(堺雅人)が刑事達と和田駅に訪れるシーンです。
そして、江ノ電「極楽駅」も登場します。いかにもこの映画にハマる駅名ですね。
極楽寺駅の改札を出ると駅前に「極楽寺」があります。このあたりは、鎌倉幕府の最後となる新田義貞軍の奇襲の現場です。新田軍2万騎を率いてこの地にやってきますが、極楽寺一帯は、北条軍が強固な陣を構えで鎌倉に入れず、多くの武将がこの地で亡くなっています。
極楽寺の壮絶な闘いは「極楽寺坂」の切通しに石碑として残されています。北条軍に遮られた新田義貞軍2万の兵は、稲村ヶ崎の海岸を迂回して、鎌倉に入り、幕府倒幕を決行します。
映画では紹介されませんでしたが、極楽寺付近の名物といえば、極楽寺坂の下にある「老舗 力餅家」の権五郎力餅(10個入 650円)。最寄の駅は江ノ電「長谷駅」です。
こちらが権五郎力餅(10個入 650円)