誰にも教えたくない甘味処「福田屋」さん(残念ですが、つい最近閉店されました)
下町の甘味処「福田屋」さん
知る人ぞ知る、昭和レトロを地で行く甘味処「福田屋」さん。大田区の"アド街ック天国"でも紹介されているお店なんです。
このところ、毎週のように通っています。その理由は、昭和時代の庶民の優しさが溢れているところですかね。昔、こんなお店、家の近くにありましたよね。
福田屋さんの色褪せた赤い暖簾にも歴史を感じますが、「今川焼」のお店と思いきや、店内に入ると驚くほどに懐かしさを感じさせてくれる完璧な昭和を体現した甘味処のお店なんです。
暖簾をわけて、店内に入ると、買い物帰りのご夫婦や、散歩の途中で寄ったようなご近所の人たちでいっぱいです。窓際のテーブルが空いていたので、連れと二人で腰掛けます。「いらっしゃい」と出迎えてくれる店員のおじいさんとおばあさん。「注文はこの紙に書いてくださいね。」とお茶を差し出してくれます。
後から入ってきた中年の男性がテーブルに着くなり、「いつもの盛り合わせね」、と常連の空気が漂います。出てきたのは「普通のアイスと小倉アイス」の組み合わせ。
早速、目の前に掲げられているお品書き(メニュー)を見て、またまたビックリ。
一番高い甘味が「クリームあんみつ」で、何と250円。大抵のメニューが180円以下。ドリンクに至っては、コカコーラが100円。これは驚愕としか言い表せません!
お品書きを拡大して見てみてください。
テーブルから窓越しに小さな裏庭もパチリ。小さな池には鯉が何匹も泳いでいます。
待つこと、5分、早っ。つい先ほど注文した甘味が運ばれてきました。
前にいる連れが注文したのが、このお店で一番高価な「クリームあんみつ」、そして「お雑煮」。私は「田舎じるこ」と「磯辺焼き」。一挙に田舎の家に帰ってきたみたいな錯覚を覚えます。小さな幸せを感じながらいただきました。
「ごちそうさまでした。」「ありがとうございました。お会計は790円です。」会計係りのおじいさんの計算はもちろん暗算です。
ちなみに内訳は、クリームあんみつ250円、お雑煮180円、田舎じるこ180円、磯辺焼き180円でした。
こんなお店、家の近くに欲しいなあ、と思いながらお店を後にしました。