横浜港で帆船「日本丸二世」がハワイに向け出航
横浜港で帆船「日本丸二世」がハワイに向け出航
昨年、12月10日、14時 国際航海の船員を目指す実習生111名を乗せた帆船「日本丸二世」が、ハワイを目指す60日間の航海に向けて横浜港を出航しました。
日本丸の後継として、1984年(昭和59年)に日本丸II世が就航しました。日本丸II世(この後は日本丸と呼びます)は帆装艤装設計から製作まで、すべて日本国内で行われた初の大型帆船です。姉妹船として海王丸があります。(※海王丸は以前このブログでも紹介したことがあります)
式典は、日本丸の甲板後方で行われました。
式典が始まりました。校長の挨拶に実習生の皆さんの顔も引き締まっています。
乗組員は、船長、機関長ほか48名います。乗組員もご家族としばらく離れることになるので、ご挨拶されているのでしょうか。微笑みながらお話しされているのが印象的でした。視線の先には・・・
ご家族でしょうか、バースから写真を撮られているようです。
日本丸の船首像は、手を合わせて祈る女性の姿をしており、「藍青(らんじょう)」と名付けられています。
演奏の途中で、指揮者の方からもメッセージがありました。その中で、「私の父親も日本丸の乗組員でした。この場に呼んでいただいて縁を感じます」という言葉が印象的でした。
演奏が終わる毎に、実習生の皆さんからも大きな拍手がおくられていました。
さぁー、いよいよ出航の時間となりました。命令がかかり、一斉に碇を上げます。
出航に際して、見送りに来られた方々に一堂礼。
合図により、一斉にマストの上まで登り始めます。
4檣バーク型帆船で、総帆数は36枚(横帆18枚、縦帆18枚)、メインマスト高は43.5 m(船楼甲板からの高さ)に達するそうです。東京湾のレインボーブリッジは、本船の通航を想定して設計されたと言われています。
全実習生がマストに上がり、登しょう礼(帆船最高の儀礼)をはじめます。
碇が上がり、いよいよ出航です。